BOURBON STREET

Step 16    第24回神戸ジャズストリート迷走記(5)  第2日 パレード

                    今高英一 小野洋 藤本伸誉 堀晃

10月9日(日)

11時〜】

 パレードの面白さについて書きます。
 われわれ4人は揃ってパレード好きである。
 好きなプレイヤーをいい席で聴きたいという場合この時間から並ぶという人もいるようだ。それもむろんひとつの選択だが、やっぱりオープニングのパレードは楽しい。
 昨日は雨が心配されて、パレード参加者もいつもより少なかったが、本日は見事な秋晴れ、沿道の観客も多い。パレードはこれでなくては。
 昨日同様、神戸市消防音楽隊の諸君が「露払い」で先に出発。
 11時過ぎに、本日も最初は「Do You Know What It Means To Miss New Orleans」でパレードがスタート。

パレード
(fujimoto)

 北野坂の下端は両側の歩道に人が溢れて、たいへんな賑わい。
 これが、パレードが進むにつれて、列も伸び、観客も前後に分散していく。
 先導役(というのかな。この正式な「役職名」はなんというのだ)を務めるのは、いつも絵になる、ラスカルズの川合純一さん。

パレード

 堀はだいたいパレードの少し前を歩くのが好きである。小野、藤本はだいたい並行して、前後に移動しながら歩く。徹底しているのが今高で、カメラを持って「2ndライン」にくっついて歩くと決めている。むろく河合良一さんのクラを聴くためで、数多いリードの中からやや甲高いE♭clの音色がきちんと聞き分けられる……というからたいしたものだ。

パレード

 レッド・ビーンズの風間さん、フェラリオ、ラスカルズの河合さんが並んで進むというのも面白い光景だ。

パレード

 そして、例によって、歩道東側にバンジョー舞台が待ち受けている。
 ここでしばらくセッション。昨日よりは短いが、青木研さん、楽しそうである。
 そして、いよいよ緑の多い北野坂上方へ。
 秋の日射しに、緑がひときわ鮮やかで気分がいい。

パレード

 ちなみに黄色い幟は「飲酒運転追放」のキャンペーン。旗手のひとりはODJC事務局長の口羽さんで、なかなか似合っている。
 そして、「聖者の行進」を演奏しつつ、本部前広場に到着。
 ここでしばらく演奏が続くが、なんとマホガニーホール・ストンパーズの<ピンカラ>高居さんとエーセン・オブ・シンコペーションのポール・ハブラケンさんが、スーザホンによる猛烈なバトルを開始。

パレード
(imataka)

 ふだんはコルネットのピンカラさん、二日酔いなど関係なし、ど派手なスーザホンで一歩も引けを取らないところが立派だ。ともかく絵になるなあ。
 やっぱり「席取り」よりは、パレードに参加すべきだ。
 ということで、夕方のバプチスト教会集合だけを決めて、それぞれ目当てのステージに分散。
 2日目の演奏開始である。

 (つづく)

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